自動車業界への就職・転職

自動車業界で働くと言うのは?

自動車業界でメーカーの内と外とではどのような待遇や条件の違いがあるのでしょうか?

メーカーならではのメリットとはどんなものでデメリットとはどんなものでしょう?

又、協力会社の方ではどのようなメリット&デメリットがあるのかお伝えします。

メーカーで働くメリット&デメリットとは?

メリットは?

メーカーで働くと言う事の一番のメリットは何と言っても安定です。

抜群の安定度完璧な福利厚生と手厚い待遇確実な昇給でしょう。

生活を送る上ではこれ以上の物はありません。

 

デメリットは?

以前は他社メーカーの車に乗れない等ありましたが最近ではその規則も薄れてきているようです。

自社の車購入の際の補助ですが残念ながらそれほどのメリットは無いようです。

他社の車は駐車場が少し遠かったりとか、やはりこのような事は現在でもあります。

就業人数が膨大な為、人との関わりが嫌いな人にはデメリットとなるかも知れません。

又、この業界は、上下関係も他業界に比べ厳しい面があり、中々スキルを持っていたとしても抜け出す事は難しい面もあります。

これは会社自身にとっても不利益な事なので、最近では各種試験を実施して、個人の能力を埋もれさせないシステムを作りつつあります。

大きく分けて各職場においてのメリット&デメリット

メリットは?

事務職

事務系では 生産管理 購買 販売 国内外営業 アフターフォロー等ありました。
各々企画開発改善があり立案業務等やりがいのある仕事が多くあります。

総務 人事 経理 国内外広報 情報システム等の分野は一般の会社と類似していますが此処でも企画開発改善業務があり、やりがいがあります。

事務職も殆どの部署部門で各々のシステムの企画や開発があり、他業界のような単なる事務で終らないのがメーカー内事務です。

技術職

設計職に就いた場合メリットは自分の関わった車が世に出て目の前を通り過ぎるシーンを連想すればこれに勝るメリットは皆無でしょう。

世間の評価も良く社内評価も良いなら設計者冥利に尽きると言っても過言では無いでしょう。

製造職

製造部門、メーカーでは組み立てですがメリットは今、走っている車を実際に作れる事でしょう。

製造職も常に改善等の開発があり、その企画を立てたり意欲的な提案を求められます。

デメリットは?

事務職

事務職でも事務仕事だけやっている訳では無いことは先にお話ししました。
製造現場で車を触らないと言う違いかと思います。

色々な管理改善も事務系の仕事で生産効率や工程改善開発も仕事なので、当然それらの向上業務をこなさなければいけない訳で、柔軟に常に良案が出てこないといけないのでその点苦労します。

しかし、デメリットと言うのは裏を返せば、それだけやりがいのあると言う訳で前向きに捉える事が必要と思われます。

技術職

自身が携わった車が、世間的にもまったく評価もされない車だったり販売台数も伸びない様な車種だった場合悲観するような事もあるでしょう。

会社に在籍するうちに携われる車種は非常に少なく多い人で5車種位です。
そのうちの担当車種が不人気だと結構凹みます。

又、他人とのスキルの違いが出やすいのもこの職種の特徴です。

最近では特定のCADを使用しての設計ですが使用するCAD1つ取っても、物を表現するスキルの差がまともに出てしまうのもこの職種です。

又、英語のスキルもかなり求められてくるのもこの職種の特徴です。

逆に転職の過程でその会社使用のCADが使用出来たり英語のスキルがあればかなり有利な条件として評価されます。

製造職

常に設定されたスケジュールで管理されているので、それらに合わせなければならないつらさがあります。

又、同じ仕事が多い点でこれが苦痛と捉える人もいますが最近は繰り返しの仕事はロボットに置き換える方向で改善されています。

此処も中堅以上になると海外からの社員の教育等や現場の海外期間工との意思疎通の為に英語を使う機会は非常に多いようです。

メーカー外で働くメリット&デメリットとは?

メリットは?

●系列の販売店の営業職

多くのお客様と関わりを持ち、とりわけ対人間という場面で多くの笑顔が直接見られる職種です。

車見に来たというお客様に、車の説明をして何種類か見てもらったのち、気に入った車種の見積もりを作る等します。

お客様が知らなかったことを自分の説明で理解してもらえて、この車を欲しいなと思っていただけて、更に購入してもらえた時は素晴らしく気分が良く、貴方に頼んでよかったと言われればこの仕事を選んで本当に良かったと感じる事でしょう。

比較検討していただく為 、他のメーカーの商品に関してもすごく詳しくなります。又、車に関して相当の知識を得る事になります。

数ある職種の中では人との関わりが好きな方が向いています。そして性別関係なく活動出来るのもこの仕事の大きなメリットです。

●製造職/技術職

各種型等の設計や製作の職の方は、自分の関わった車が世に出て評価を得るのは気分的に大きなメリットになると思われます。

デメリットは?

●系列の販売店の営業職

販売店の営業職の場合のデメリットはお客様と整備の板挟みとか、お客様との人間関係のこじれ等対人間独特の問題に遭遇することもあります。

●製造/技術職

生産や製造職の場合はメーカーの生産スケジュールに合わせる為のオーバーワークを強いられる場面もある事でしょう。

これは協力会社である以上仕方がないとあきらめるしか無いかと思います。

●その他

気軽に他社の車で納品とか訪問は出来にくい環境が現在でも続いており訪問の際でも駐車場が遠いとかあります。

メーカー程の福利厚生が望めないのも会社の規模によるものが大きく保養所や託児所等の施設も充実しているとは言い難い状況です。

自動車業界で働くと言うのは?

一言で言えば、世の中の多くの産業の中で現在一番多くの人が携わるもっとも安定した業界と言えるでしょう。

其処に身を置こうという事は、将来に向けて安定が約束されると言う事に繋がります。

安定とは様々な考え方があるかと思いますが、メーカーでは倒産の心配や給与の遅配や停止等も無く毎年昇給しボーナスも見込め手厚い福利厚生がある事に尽きます。

この業界は多くの業種があるので、自分のやりたい職種を選ぶと言う選択肢だってあります。

安定を求めるのでは無く自分のやりたい道に突き進むのも非常に良い事と思います。

例えば車が大好きで競技車両を製作する事や設計や競技車両のメンテナンスする事だって可能です。

競技車両の開発やメンテナンスはメーカーばかりではありません。

メーカーと同じ土壌で戦うプライベートと言う会社が多く存在しています。

メーカーでの競技車両開発やメンテナンスはメーカー内の実験部署等で在籍したのち社内公募で配属されう事が多いようです。

メーカー外でこの業種に就職するには、メーカーや協力工場等に就職するのとは少し違い自ら門戸を叩く方法か縁故による採用が多いです。

既に技術を持ちその世界で認められていればスカウト等も十分あり得る世界です。

競技車両を製作したいならサーキット周辺のコンストラクターにコンタクトを取り実際に訪問し、思いをぶつける方法が最適と思います。

現在鈴鹿や富士のサーキットの周りには数多くのガレージが存在しています。

又、いきなり海外のコンストラクターに出向くのもありかと思います。

この職種は殆どの場合、国家資格は必要ありません。

一番の資格はあなたの情熱と体力です。

又、従業員を募集しているとかも関係ありません。よくある芸人に弟子入りとかの感覚と思えば非常に近いと思って下さい。

短期間に結果を出す業種なので体力的には非常にきつい職種ですが、毎日が非日常で車好きには非常にやりがいのある職種と言えます。

全てメリット&デメリットでかたずけてしまうのは味気ないとは思いますが、何も知らず業界に飛び込むより、上記の情報をより多く知っておいた方が良く、これからの職種選びの参考になると思います。