オフロードバイクでの林道走行

林道走行時のマナーや推奨装備とは?

林道ツーリングは林道をオフロードバイクでツーリングする事であり、林道は林業の為に造られた林業作業用の道である事を念頭に行動するようにします。

よって林業関係の人の指示には特に敏感になり、立ち入らせて貰ってると言う意識でいましょう。

又、転倒等で地元の人の手を煩わせないように自身の身を守るプロテクター類はしっかり身に着け山に入るようにして下さい。

救急車を呼ぶ様な事態になると今後林道に立ち入らない様にバリケードが作られ、車両が入れない様な処置がされる事があります。

林道走行の注意点は?

林業の為の道である為、作業中の方たちに絶対に迷惑をかけない事です。

又、地権者が居ることもあるので、身勝手な行動は印象を悪くして他のオフローダーにも迷惑が掛かると言う事を忘れないようにしましょう。

そして、例えセンターラインや標識や警察官等居なくても林道は公道である以上キープレフトを出来るだけ守る走行を心がけて下さい。

出来るだけと書いたのはやむ負えず右側を通過しなくてはいけないような損傷がある路面の場合等を通過する際の事です。

林道ツーリングのマナーとは?

林道も公道ですので左側通行が基本です。

稀に対向のバイクや伐採運搬のトラックや林道整備の重機等が来る場合がありますのでそれらの進行の邪魔をしてはいけません。

地権者が居て明らかに侵入してほしくないと言う意思表示のチェーンやバリケードが置いてある場合等は、速やかに諦めてその場を後にしましょう。

しかし動物避けで作られていて開けたら閉めると言うタイプのゲートはグレーゾーンですが、私はきちんと閉めて通過しています。(開けっ放しは論外です)

又、路面をかきむしりタイヤ跡を付けると其処からミゾが出来、林道を崩壊させるようになるので最低限ブロック高13mm以下のFIM公認タイヤの走行に留めましょう。

決してブロック高さ13mm以上の競技用タイヤでの走行は止めましょう。

公道走行可とかFIM(国際モーターサイクリズム連盟)の表示で識別します。

林道以外の場所を走行する場合も崩壊に繋がる溝を作らない事に努めて下さい。

又、木の根っこの露出している場所等、走行すると木自体枯れてしまう恐れがあるのでなるべく走行は控えましょう。

林道で林業作業中で道幅一杯に車両が停車していて林道が通過出来ない場合がありますが、作業を中断させるような事は控えて下さい。

Uターンしてやり過ごすとか作業の無い土日の走行に留める事をお勧めします。

つづら折りの林道を絶対直登しないようにしましょう。

直登すると走行跡の溝が出来てそれが元で林道そのものが崩壊するからです。

又、林道移動の際に集落を通過するのですが、林道近辺に居住している方たちは普段バイク等に遭遇する機会の少ない高齢の方が多い為、驚かせない走行に努めましょう。

林道走行時に最適な装備とは?

林道走行時には先ず自分の身を守る事は他人の迷惑にならないという事で、推奨装備とはどんなものがあるのでしょう?

林道走行用の装備はモトクロスやエンデューロレース等で使用するプロテクター類と同じでまったくかまいません。

追加で夏場熱中症のリスクを下げる為、ハイドレーションシステムを装備しましょう。

ヘルメット

林道走行で使用出来るオフロード用ヘルメットは大きく3種類に分かれます。

シールド付き/シールド無し/トライアル用ジェット型ヘルメットです。

シールド付きは冬の林道で寒い思いをしなくて済む反面、夏快適ではありません。

シールド無しはゴーグルが必須夏は快適ですが冬寒すぎます。

トライアル用は軽くて首への負担が少なく、呼吸が荒いアタックツーリングに最適です。

¥12、000~60,000

ゴーグル

ゴーグルはレンズに種類がありクリアレンズ、ミラーレンズ、カラーレンズ等あります。

曇り止め機能を持つアンチフォグレンズも存在します。

しかし、林道走行では、移動区間でトンネルを通過することや、木立で暗い林道ではカラーレンズやミラーレンズはお勧めしません。

¥3、500~15、000

グローブ

転倒等で人間は最初に手が出てしまうもので、それをプロテクトする目的で装着するのがグローブです。

色々なメーカーより出ていますので好みで揃えても良いかと思います。

穴も開きますし汚れますので、もちろん消耗品です。

¥1,500~15,000

ニーブレイス&ニーガード


モトパンの中に付けるもの外に付けるもの、色々あります。

中央以外は中に付けるタイプで中央はねじれ骨折に有効!

これもしっかりしたものを選ばないと林道で膝をついたところに岩があり皿を骨折とかになります。

ケガと言っても擦過傷より骨折のリスク軽減の為のアイテムです。

¥5,000~60、000

エルボーガード


肘のケガも多く必須のプロテクターです。

ライディング中ずり落ちて来る事も多いため購入の際は試着した方が良いかと思います。

又、外人のサイズで大きすぎフィットしない場合がありますので気おつけて下さい。

¥3,000~15,000

チェストプロテクター

上の写真のようにショルダーもサイドも無いのも在りますが鎖骨や肋骨の事故はとても多く右の様な物が安全なのは言うまでもありません。

¥5,000~25,000

ネックガード

頸椎の保護のための物で林道では転倒や立ち木激突の際のムチ打ち症を緩和する目的で使用します。

ヘルメットの重さで首が必要以上に曲がって頸椎が伸びてしまうのを抑制する、かなり有効なプロテクターです。

¥20,000~60,000

ブーツ

林道で多いのが足のケガです。

前輪の巻き上げた石や路面の凸凹や倒木等、足元には危険が一杯です。

又、転倒してバイクに挟まれるなんて事もあります。

是非ブーツでの走行をお勧めします。

又、林道でバイクを押す事も有る為靴底はビブラムソールにして下さい。

¥10,000~80、000

ソックス

硬いモトクロスブーツと足との間は少し弾力のある専用のロングソックスがお勧めです。

熱で蒸れるのでクールマックス等の冷感吸湿素材で出来てるとベストです。

インナーパンツもお勧めで腰サイドのプロテクションをしているものが多いです。

¥1,500~8、000

手首プロテクター

手首の事故は意外と多いので手首の稼働範囲を少なくするガードです。

下には曲がりますが上にはスポンジの板が2枚あり曲げを抑制させてます。

手首に損傷を受ける事の防止目的、過去手首に損傷を負った方はお勧めします。

カチッとして気持ち良いです、又操作の邪魔にはなる事はありません。

¥1、500~10,000

MXパンツ

通称モトパン、擦れに強い素材で出来ています。

転倒等で穴も開きますので消耗品と考えましょう。

最近の物はプロテクションは付いていませんので中に取りつける場合は注意してください。

プロテクターをして、試し履きをお勧めします。

¥7,000~30,000

MXジャージ

インナーシャツ(肌着)の上にチェストガードを付けその上に着たり、素肌の上にこれを着て上にチェストガードを付ける方法があります。

好みになりますがMXジャージは通気性には優れていても吸汗性が少ない物も多く吸汗の為のストレッチインナーを下に着る事をお勧めします。

冬場温まる目的でヒートテック等を着るとオフロードでは逆に汗をかきますのでお勧めしません。

¥5,000~20,000

エンデューロジャケット

冬の走行はこのままで夏等は袖を外せるタイプが殆どです。

チェストガードやエルボープロテクターをする前提でのサイズを決めましょう。

¥13,000~50,000

いかがでしたでしょうか?

オンロードのように死亡するような事故は少ないにしろ、常に危険は一杯で怪我も多いかと思います。

それらを最低限で済ますのがプロテクター類でまずは、ヘルメット/ブーツ/グローブから始めニ-/エルボー次にチェスト/ネックの順に揃えて下さい。

楽しい林道ツーリング、怪我をしないよう楽しみましょう。